AORE

AORE誕生ヒストリー

今回は、「AORE」ブランドスタートについて、1st シリーズのプロデューサーである Kyuen clinicの美容ナース 藤田ちかさんと、AOREブランドディレクターであるカーシーカシマ(株)の飯沼遥さんにインタビューをしました。

藤田ちか

外苑前にある「キュウエンクリニック」で働く美容ナース。
自身も美容ナースとしてクリニックを開院しながら美容の分野で幅広く活躍し、SNSでも支持を集める。

Q.新ブランド立ち上げに至った経緯を教えてください。
飯沼:働く”女性”のユニフォームを多く作ってきたカーシーカシマとして、より多くの働く女性を幸せにできる方法を日々考え調べていました。
その中で見つけたのが『美容医療業界』です。
“美”を追求する場所で働く方々が抱えていたのが、似ているデザインのユニフォームが多いことや、着たいと思えるデザインが少ないという悩みでした。SNS上で発信していく美容クリニックや美容ナースさんが多い中で、選べる医療スクラブが少なく、一般服を代わりにしているという声もありました。
そのような方々の”欲しい”を叶えるユニフォームが作りたい!働く女性の力になりたい!そんな想いから美容医療向けブランドの立ち上げに向けて動き出しました。
Q.ちかさんとの出会いはなんですか?
ちか:飯沼さんから、美容医療業界に向けた医療スクラブをつくりたいとDMがきたのがはじまりです!
飯沼:そうですね…! というのも、美容医療業界で働く方々が実際にどんなものを求めているのか、働く中でどんな動作が多いのか、現場の生の声を聞きたいと思っていて。そんなことを考えながらSNSを見ていた時、ちかさんの医療スクラブに関するストーリーズを拝見しました。飛び込みのようにいきなり連絡をする形だったので、とにかく怪しいと思われないような内容を考えて…(笑) 。DMを送らせて頂きました。
ちか:私自身も美容医療のユニフォームに対して、コンセプトがしっかりとしている美容クリニックが多いのにユニフォームの選択肢があまりにも少ないな…と違和感を抱いていました。休日自分のお気に入りのお洋服を着た時、このデザインがスクラブにもあったらな~と思うことも多くて…。そんな風に思っていた時に声をかけてくださったのがカーシーカシマさんでした!
Q.ものづくりはどのように進めましたか?
飯沼:生地については医療スクラブでよく使用されている素材を調べた上で、ストレッチ性があるもの、肌触りが良いもの、シワになりにくいものはどれか何十種類もの生地を確認して作成しました。
ちか:デザインの部分では、医療スクラブやナース服という概念にとらわれず、着たい!と思えるものを作りたかったので、自分が持っているものやSNSで出てきた可愛いデザインのものなどを参考にしました。いいなと思うものを見つけた時は、すぐDMやLINEで“メモ“として共有していました!
飯沼:私は韓国研修に行く機会もあったので、東大門で可愛いデザインがないか視察したり、韓国のサイトも色々とチェックしたりしました。ちかさんと一緒に集めたイメージをデザイナーに伝え、デザイン画を描いてもらって、1stサンプルを作成しました。
ちか:1stサンプルが上がってきた時は、感動しました!ただやはり着用してみると、想定していたよりも着脱が大変だったり、太って見えてしまったり、逆にタイトすぎたり…色々な問題はありました。
飯沼:誰が着ても素敵に見えるように様々な体型のスタッフに着てもらった上で、その辺りを1mm単位で調整していきました。
ちか:デコルテが綺麗に見えるデザインにするために、何度もやり直したデザインもありましたよね。
飯沼:1stサンプルで改良点を見つけて最終サンプルに進みましたが、ちかさんには本当に何度も何度も着ていただいて、改良点を見つけていきました。
Q.ポイントを教えてください。
飯沼:デザインはもちろんですが、注目していただきたいのは機能です!
ちか:機能性のこだわりは絶対に捨てられなかった部分なので、サンプルを着る度に、どうしたらいいか悩みました。ポケットもデザインに馴染むように、且つ、機能性を失わないサイズにするのが難しかったですね…。
飯沼:一般服とユニフォームの大きな違いは、“機能性”の部分だと思っていたので、カーシーカシマとしてもそこはかなり大切にしていました。働く上で欠かせない機能を何十年と研究してきた会社だからこそ、機能性とデザイン性を両立できたと思っています。
また、機能に関しては、沢山の方々からの意見を知りたかったので、美容医療業界で働く方に、仕事中の悩み、ポケットに入れているモノ、洗濯について等、アンケートを取らせていただきました。やはり多かった意見は、動きやすい素材と収納力、お手入れについての悩みでしたね…。
その辺りはしっかり取り入れた医療スクラブになっています。
Q.色はどのように選びましたか?
飯沼:柔らかいカラーを作りたいと考えていました。パキッとした原色の医療スクラブが多い中でやさしい色味の物が欲しいという意見や、内装の雰囲気に合うものが少ないという意見もあり…
ちか:白や黒といったはっきりした色味も多いですが、そういった色はお医者さんっぽくてお客様を緊張させてしまうという悩みもありました。だからこそ、黒ではなくチャコール、白ではなくベージュとニュアンスカラーにしていただきました。
飯沼:ニュアンスカラーを使用する上で、顔まわりの印象がくすんでしまわないように、実際に何度も着用して明るさや暗さなどかなり細かく色を決めていきました。また、クリニックの雰囲気に合わせて上下異なる色を選んでいただけるように、どれを選んでも合う色の組み合わせを意識しました。
終わりに・・・
ちか:また来たい、この人にお願いしたいと思ってもらえるように。その一つの要素にユニフォームがあると思います。だからこそ、いらっしゃる患者さんのことまで想像して、このユニフォームを考えました。
飯沼:今回ユニフォームを制作する上で最も意識をしたことが現場の声に寄り添うことでした。第一線でご活躍されているちかさんにご協力をいただき、働く人を輝かせるデザインと機能性を兼ね備え、患者さんに安心していただけるようなユニフォームを届けることを意識しました。

AOREはまだまだ出発点にいます。さらに進化させながら、皆さまに寄り添うブランドをともに作っていきたいです。 終わりになりますが、AOREを着用される皆様がより自信に満ちて輝けますように…。

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